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映画ファンは映画配信サービスにおいて何を基準に視聴作品を選んでいるのか?

2020-06-26更新

映画ファンの【ウィズコロナ時代における映画鑑賞】の続きとして (前々回/前回)、今回は【映画配信サービスにおける鑑賞作品の選び方】について、調査した結果をお届けします。

新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い、永らく続いた外出自粛の中、人々が自宅で映画鑑賞する機会は増え、SVODサービス(定額制動画配信サービス)の利用者も増えたとされていますが、では、映画ファンはどのような基準で、鑑賞作品をチョイスしていたのでしょうか?

映画ファンを劇場鑑賞頻度で大きく2つに分け、半年に2本以上劇場鑑賞する観客を「映画コアファン」、年に1〜3本を「映画ライトファン」とし、それぞれ10代〜60代以上の男女、計767名に聞いた結果です。

それでは【作品の選び方】について、 こちらで用意した17個の選択肢から、重視するもの上位3つに順番を付け、選んでもらった結果がこちらです。

◎ほぼ全クラスターが最重視するのはストーリー!

男性20代を除く、全てのクラスターで、もっとも重視されているのは「ストーリー」。次いで「出演者」、そして「ジャンル」と続きました。

また、「劇場で観たかったが見逃した作品」や、「劇場へ行くほどではなかったが興味があった作品」も重視傾向にあり、やはり劇場公開時のリーチ度合いも重要のようです。

逆に、「レビューサイト」や「クチコミ」、そして「レコメンド」や「評論家」など、他者の感想や意見を参考にするものは総じて低く、これはコアファンもライトファンも数値はほぼ変わりませんでした。ここまでの低さは、少し意外かもしれませんね。

◎“記号的にチョイスする人” と “じっくり吟味して選ぶ人” という対極

ただ、ちょっと面白いのが、これら上位3つとして挙げられた選択肢の集計ではなく、1位に挙げられたのが多かった選択肢に絞って見ると、「ストーリー」に続くのは「予告編」となります。

整理すると、まず、もっとも多くの方々が最重視するのは「ストーリー」。二番目/三番目に重視するものとして、まんべんなく多く挙げられたのが「出演者」と「ジャンル」。そして、それらほど多くはないものの、重視する人にはとても重視されているのが「予告編」。

別な言い方をすると、ある程度じっくり作品を吟味して選ぶする人には「予告編」が最重視されますが、多くはそこまで時間や労力をかけず、「出演者」や「ジャンル」で記号的に作品をチョイスしているという捉え方ができるのではないでしょうか (ちなみに、どのSVODの作品紹介ページを見ても、そこには1枚のサムネイル画像と、少量のテキストしかありませんので、その極めて限られた情報の中で、作品はチョイスされているということですね) 。

今回はSVODについての調査でしたが、結果として浮かび上がってきた “記号的にチョイスする観客” と “じっくり吟味して選ぶ観客” 、この対極への意識は、SVODサービスに限らず、現代の重要イメージのようにも思います。

※KITT調べ(Fastask利用)

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【調査概要】
調査時期:2020年5月21日(木)〜2020年5月28日(木)
調査手法:インターネット調査
調査対象:計767名 (15歳~60歳以上男女/映画コア・映画ライト)
調査定義:映画コアファン=半年に2回以上、劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=年に1~3回、劇場で映画鑑賞する人

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